消滅時効

交通事故オンライン損害賠償編

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伊佐行政書士事務所

消滅時効と援用

権利を行使できる者が、その権利を行使できるときから一定の期間に権利を行使しない場合に、その権利を失う事があります。 例えば一般の民事上の債権は10年で時効となりますので、起算点から10年経過で時効となり、権利が消滅します。 ただし、時効の利益を受けるものは、時効の援用(時効の利益を受けますという主張)をする必要があります。時効が援用されなければ、権利は消滅します。

時効の中断

消滅時効にかかりそうな時、被害者としては権利が時効にかからないように時効を中断させることができます。 時効の進行をとめるには、次のような方法があります。

  • 1 裁判上の請求
  • 2 和解のための呼び出し
  • 3 差押え、仮差押え、仮処分
  • 4 承認
  • 5 催告

時効が中断しますと、その時点から初めから時効が進行を始めます。ただし催告は一時的に6ヶ月間停止するだけですので、 その間に訴訟手続きをとるなどの対策が必要です。また、自賠責保険に対する時効中断は、時効中断申請書によって行ないます。

交通事故の時効の起算点

自賠責保険の被害者請求権は事故から3年(平成22年4月1日より前に発生の事故は2年)で時効になります。加害者請求は、加害者が被害者に賠償金を支払ったときから 3年(平成22年4月1日より前に発生の事故は2年)で時効になります。損害賠償請求権は起算点から3年で時効になります。

民法第724条では、時効の起算点を損害及び加害者を知ったときからと定めています。通常は、傷害については事故の時、 後遺障害については症状固定の時、死亡の損害は死亡の時を、それぞれ起算点と考えます。

任意保険会社が治療費を払ってくれた場合は、一般的にはそれが債務の承認と認められます。従って、事故から保険会社が 治療費を支払い続けてくれている間は、時効は中断し続けていると考えて良いでしょう。

いつ時効になりますか?

追突事故でむち打ち症になり、保険会社の支払いで1年半ほど治療を受けてきました。 後遺症の手続きが進まなくて、もうすぐ事故から3年たつのですが、時効になってしまいますか?時効になると保険金は支払われないのでしょうか?

お話からしますと、任意保険から治療費を払ってもらっていらっしゃったということですので、治療費支払により時効は中断しています。 その場合、事故日から3年経過したからといって、時効にはなりません。一般的には任意保険会社からの治療費の支払いが 終わったときから時効を起算することになります。